当たり前のことを当たり前にやる強さ

先週、HRサミット2014というイベントに行ってきました。このイベントは人材系の企業や大学教授、人材系に強い企業の経営者による講演などで構成されているフォーラムで、タダで結構良い人の話が聞けるのです。

仕事柄、人材育成・組織開発のトレンドを探るということで参加しました。

興味深い講演はたくさんあったのですが、一番印象的だったのはやはり現場の経営者やHRリーダーとされる方々のお話でした。具体的には、LIXIL、日本GE、P&Gら、HRリーダーを有す企業の事例や考えは、普通の日本企業の一歩も二歩も先を言っており、刺激を受けました。

と言っても、これらの企業が何か特別なことを行っているかというと、実はあまりそうでも無いのです。

では、何がこれらの企業と普通の企業を分けているかというと、それは「当たり前のことを当たり前にやっているか否か」なのです。

この3社の講演で共通して聞かれたのが「みな、ウチだから出来ると思っているがそうではない。やろうとすれば皆できる」というフレーズでした。確かにそうなのです。もちろん内部に色々な仕掛けはあるとは思いますが、一つ一つの施策自体はそう複雑なものではありません。やろうと思えば多分できるのです。

しかし、これこそが難しいのです。環境が変わったとしても、経営者が変わったとしても、人事が変わったとしてもやり続けられるかどうか、それを現場に文化として根付かせることができるか、ここに最大の違いや難しさがあります。

この違いや難しさは、個人にとっても同じではないでしょうか。概してできる人というのは、当たり前のことを当たり前にやっているものです。

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