守をバカにしない

学習・成長理論

先日『研修開発入門』という本を読みました。企業内研修の企画と運営について書かれたいわば入門書です。

実はこの本、ずいぶん前から持っていたのですが、Amazonレビューが若干アレなことから、読まず嫌いをしていたのでした。そんな中、改めて手に取る機会があったので、一気に読んでみたという次第です。

まあぶっちゃけて言うと、あまり期待はしていなかったのですが、きちんと読んでみると、研修企画の入門書としてコンパクトにまとまっている良書でした。(Amazonレビューがアレな理由はいくつか思いつくのですが、それに触れることが主旨ではないので、また機会があったらということにします)

入門書なので、発展的なことに関する記述は多くありません。対象読者層としては、初めて人材育成部門を担当することになった人、企業研修会社に入社したての人、などでしょう。上記に該当する人が読むと、学びが多くあるのではと思います。

一方、すでにこの分野で3年程度仕事をしている人には、たしかに物足りない内容かと思います。(3年やっているにも関わらず初めて知ることが書いてあったら結構マズイと思った方がいいです)

ただ、私はこの仕事を3年以上はやっていますが、本書を読むことで概念の整理や体系化が進み、経験として身につけている要素をフレームワークで整理したり、学術的な背景を知ったりと、得るものがありました。

今回の経験を経て感じたことは、「基礎を復習することは熟達において大事な要素である」ということです。当たり前といえば当たり前ですが、これが「できている」人はどれぐらいいるのでしょうか?何を隠そう、僕も今回、読まず嫌いをしていました。いつまでも入門レベルに留まっていることは良くないですが、時折基本に立ち返ることは、崩れたフォームを元に戻してくれるようなもので、定期的にやっておくべきことだと感じました。

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