最近「アーティスティックなキャリア形成」というテーマに惹かれています。少し補足すると、いわゆる計画的なキャリアデザインではなく、アーティストのように創造的にキャリアを生み出し創っていく生き方、というイメージです。
以前「創職」という言葉がありましたが、それに近いのかもしれません。ただ「職」ではなく「生き方」を創っていく方に重きを置きたいと思っています。
このテーマに注目した直接の背景としては、このテーマに関連する場に立て続けに参加したことがあります。そこで、これからの世界が求めているのは「自己表現で生きて行く生き方」なのではないかとの思いを強めました。
これからの世界では単純な仕事、因果関係で管理できる仕事は、どんどんIT化が進んでいきます。そうすると、人間に残されるのは複雑性の高い混沌としたテーマになるのではないでしょうか?複雑性が高いと、計画は役に立ちません。多少はパフォーマンスするかもしれませんが、充実感がなかったり「これじゃないよね」感が漂い、結局フェードアウトします。
では、複雑性が高い時に有効な手段とは何でしょうか?それは、インスピレーションを頼りにまず動き、そこから返ってきたフィードバックを元に、さらなるインスピレーションを感じ取り、そこから場に働きかける即興的スタイルです。これは、アーティストの表現そのものです。
「自己表現で生きて行く生き方」はある意味矛盾しています。生きていくこと自己表現そのものとも言えるからです。ただ、真の意味で「日常が自己表現に満ちている方」はどのぐらいいるのでしょうか?
「瞬間、瞬間、自分らしい表現をし、それが自然と周囲の仲間や場に貢献になっている、そんな生き方はいかにして可能なのか?」そして「そのような人が集う、力と愛のある場やコミュニティをいかにして創れるのか?」
この問いと共に、引き続き実践を繰り返していきたいと思います。