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開きの哲学としての天職創造

KlausHausmann / Pixabay

先週末、「天職創造セミナー」というワークショップに参加してきました。いわゆるキャリアを扱う研修やワークショップは数多くありますが、この「天職創造セミナー」はその中でもユニークなものかと思います。

 

「天職創造セミナー」はどこがユニークなのか?

天職創造セミナーを開催されているのは榎本英剛さんです。榎本さんは約20年前にコーチングを日本に持ってこられた方として著名な方です。かと思えば、そのキャリアを手放して、イギリスに移住し、トランジションタウンという持続可能なまちづくりを市民が自らの創造力を発揮しながら行う活動に参加され、帰国後は日本で展開されるなど、ご自身の心の声に沿って、人生を創ってこられています。

つまり「外部環境に適応するのではなく、自分自身の声に従ってキャリアを創造する」ことを体現されてきた方なのです。しかもステップアップというよりは、築いてきたものを手放しながら、です。

このような生き方は、誰もが憧れる一方で、勇気がいるため体現されている方はまだ多くはいないのでは?と思います。そんな榎本さんが研究、実践の末に作られたからこそ、天職創造セミナーは類似のワークショップとは一線を画すユニークなものなのです。

 

天職創造とは本質的に何なのか?

実は天職創造セミナーの内容やメッセージは榎本さんの著書である「本当の仕事」で紹介されています。もちろんセミナーでのみ紹介されるワークはありますが、セミナーのエッセンスを手っ取り早く知りたいのであれば、まずは本を読まれることをお勧めします。

本当の仕事 自分に嘘をつかない生き方・働き方

  • 作者: 榎本英剛
  • 出版社/メーカー: 日本能率協会マネジメントセンター
  • 発売日: 2014/12/19
僕ももちろん本を読んで参加しました。だから、知識としての新しい発見はあまりありませんでした。ただ、セミナーに参加したからこそ出来た発見がありました。それは「天職創造とは本質的に何なのか?」を掴めたことです。
セミナーに参加する前は天職創造とは方法論・メソッドであり「このステップで進んでいけば、いつか天職が創れるよ」、そんなものだと考えていました。しかし、セミナーが進んでいくに連れて「天職創造とは姿勢・スタイルだ」ということに気づき始めました。榎本さんはそれを「開きの哲学」と表現されていました。

一時期、「プロフェッショナルと呼ばれる方は本質的にどういう性質を持っているのか?」を研究したことがあります。いわゆるプロと呼ばれる方がどんなものの考え方をして、どんな言動をしているのか、ひたすら調べました。

そして、僕の出した最終的な結論は「プロとしての自覚と姿勢を持ち続け、磨き続けていること」でした。スキルの高低ではなく、プロとしての姿勢を貫き続けている人にこそ、人はプロフェッショナリズムを感じるのです。

だからスキルが低いからプロではないという訳ではないのです。スキルがたとえ低かろうと、プロとしての姿勢を持ちあわせているであれば、プロフェッショナルであると僕は考えています。

天職創造も同じです。自己探究を深めたからといって、自己探究スキルが高いからといって、天職に出会える訳ではないでしょう。ただ、たとえそれでも、天職創造の道を歩み続ける人こそが、天職に巡り会えるのではないでしょうか。

「スタイルとしての天職創造」、この観点を掴むことができたのが最大の収穫でした。この道に繋がる具体的なアクションも早速一歩踏み出し始めました。またお伝えできる段階になったらこちらでもお届けします。

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