今日はいつもと少し趣向を変えて、今年読んで良かった本を3冊紹介してみたい。
まず1冊目。
- 作者: チャディー・メン・タン,柴田裕之
- 出版社/メーカー: 宝島社
- 発売日: 2012/07/21
- メディア: 単行本
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グーグルで1番人気の研修プログラムを本にしたもの。自分も興味のあるマインドフルネスがテーマになっていることもあって、非常に面白かった。まだ日本ではあまり知られていない分野だが、海外で流行ったプログラムは後に日本でも流行る傾向があるので、この分野も数年後には、日本でも広まっているかもしれない。おそらく、グローバル人材育成、ダイバーシティ・イノベーティブな組織風土の次あたりに来るのではないかと見込んでいる。
2冊目はこちら。
- 作者: 並木裕太
- 出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン
- 発売日: 2012/03/26
- メディア: 単行本
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こういう研修プログラムを創ってみたかった。というかこれから創りますが。マッキンゼー出身者の方が書いているので、問題解決系の本かと思われがちだが、真正面からリーダーシップを取り上げている。ロジカルシンキング、リーダーシップ、セルフビジョンの重要性など、若手~中堅社員が必要とされる要素をこれだけコンパクトかつ網羅的に取り上げている本は、現状ほとんどない。仕事柄この手の本はよく読むようにしているので、そう言えるだけの自信がある。今年はこの本以外にも、主にマッキンゼー出身者が従来の思考系の本ではなく、リーダーシップを取り上げた本でよく売れた。(採用基準、なぜマッキンゼーの人は年俸1億円でも辞めるのか?など)
これはおそらく2つのことを示唆している。一つは、思考系のコンテンツが一定程度普及しコモディティ化したこと。ただしコモディティ化=思考力が高まった、というわけではない。それを証拠に『一瞬で大切なことを伝える技術』も売れている。しかし、ただの「問題解決」「ロジカルシンキング」だけではもう本が売れないということだろう。そして次に言えることは、リーダーシップこそが時代のキーコンピテンシーになってきたということだろう。だから、リーダーシップ系の本は来年ますます売れるようになると思う。
いよいよラスト1冊。
- 作者: 坂口恭平
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2012/09/28
- メディア: Kindle版
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