ファシリテーションの土台は観察にある

昨日、1ヶ月通っていた「ファシリテーション基礎講座」が終了した。基本的かつ重要なファシリテーションの要諦を学ぶことのできる貴重な機会だった。

 

その中でも一番の学びはファシリテーションの土台は観察にある」ということだ。ファシリテーターは場に起きていることを見立て、介入することが求められる。(必ずしも何か動作を起こすことが「介入」ではない)

そして、見立てるにはあたっては以下の2つのポイントに注目する必要がある。

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コンテントは目に見えやすく、その場における成果物となることが多いため、さほど気を配らなくてもそこに注目が集まりやすい。一方、プロセスは、目に見えず、かつ、一見、場の成果には関係が無さそうに感じられるため、軽視されやすい。しかし、実は場に大きな影響を及ぼしていて、それが何らかの違和感をもたらす場合もある。

よくあるファシリテーションの課題は「結果がまとまらない」か「活発な意見が出ない(リーダーがしゃべり過ぎるケースと、メンバーが話さないケース)に大別される(その結果、アクションに反映されない)このうち、よくまとまらない方については「ロジカルシンキング」である程度解決できる。しかし、後者については、プロセスを促進する力を付けることが重要で、その前提にはプロセスを観察できる力が求められる。

これに気づかないと、意見を促すためのブレストの方法や小手先のテクニックの寄せ集めで対処しようとするパターンに陥ってしまう。本来はプロセスが耕された結果としてコンテントが充実するはずなのに、逆の流れで対応してしまうケースが多い。(ただ、ロジカルシンキングがお粗末なケースも非常に多いので、両方鍛えることが多くの場合必要になる)

と、このようにファシリテーションには様々な要素が含まれていることを学ぶことで改めて実感した。そもそもファシリテーションを身につけることで何が得たいのか?を改めて考える機会になった。

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