僕は「人は誰でもどこかしらメンヘラの要素を持っている」と考えている。ふつうの人なんていないし、ふとしたことで一線を超えることがあるくらい危ういものである、という人間観だ。(その裏返しで、同時に、ふとしたことで強くなる存在でもあると考えている)
今日、この本を読んでいて、その思いは一層深まった。
- 作者: 岡田 尊司
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2011/09/16
- メディア: 新書
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この本によると、「成人でも3分の1程度の人は不安定型愛着スタイル」であるらしい。「不安定型愛着スタイル」とは「対人関係において困難を感じやすかったり、不安やうつなど精神的な問題を抱えやすくなる状態」ということだ(『愛着障害』岡田尊司、
こうして見ると、確かに思い当たる節がある。(ちなみに僕は明らかに「回避型」だ)
また、こういうものを知るメリットしては2つあるように思う。
- 今まで無意識だったものが意識化されることで、自己受容が深まる(だから自分はこうだったんだ、が分かる)
- 対応の方向性が分かる(即効性があるまでとは行かないまでも)
1に関しては、よく言われることだ。そして、気になる対応の方向性だが、今回の「愛着障害」の場合、諸々あるのだが、端的に言うと「愛着を構築し直す」ということらしい。その過程を通じて、心のバランスが整い、安定に向かうとのことだ。
こういう「生きる上での苦しみ」に関する知識を知らずに「そもそも自分の性格は変えられない」と諦めてしまうか、メカニズムを学んで対応できるかで、人生の質が大きく左右されると思う。僕もこの手の気が強い方だと思うので、きちんと学んで可能な限り対処していきたい。