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幼少期に生まれた思い込みについて

今朝この本を読んだ。非常に分かりやすく、でもエッセンスがしっかり押さえられている良い本であった。もっと早く読みたかった。

はじめてのカウンセリング入門(下)―ほんものの傾聴を学ぶ

 

 さて、今日はこの本を読む中で自分の中に起こった気づきを書いてみたい。本書の内容と、直接は関係ないことをまずは記しておく。(間接的には大いに関連があるが)

僕は子どもの頃、男であるにも関わらず「おままごと」が好きだった。プラレールやトミカのミニカーと一緒に、カラフルな野菜やフルーツのおままごとセットも買ってもらっていた。(2014年になって書いてみるとあまり違和感が無くなっていることに気づく。世の中のジェンダー理解が少しずつは進んでいるのかもしれない)

なぜおままごとが好きだったのか、実はいま考えてもよく分からない。おそらく何らかの影響があったのだろうが、姉がいたわけでもなく、あまり見当がつかないのである。気がついたら好きになっていた、という訳だ。

そして、その時、親が若干戸惑いながらも、おままごとセット買ってくれたのが印象に残っている。そして、この時に感じたことを今思い返すと「自分の欲求・世界観を前面に出すと、周囲を困らせる」という類の思い込みが生まれた気がしている。この頃には他にも、自分の思いをぶつけ、周囲と衝突したことが重なり、この思い込みが強化されていったように思う。

子どもの頃なので鮮明に覚えている訳でないのだが、この種の思い込みは自分の中で割と早期に形成され、今でも影響があるように感じている。

例えば、今でも考えや感情をさらけ出すことに対し、得も知れぬ抵抗を感じる自分がいる。更に、自分の感情や想いを通さずに、人に意思を伝え動いてもらい、自分にとって最適な結果を出す生存戦略として、半ば防衛的に「知識や論理」を身につけてきたと感じている。そしてそれで結果が出てきたことから「論理が正しければ、合理的であれば物事は動く」という更なる思い込みが生まれ、周りの感情的な面に無頓着な自分が形成されていったのだと思う。

で、だから何だという話ではあるが、このプロセスを経て、自己理解が深まったように感じ、まだまだ自己をちゃんと観ていく必要があると改めて感じた次第である。

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