今日は日本トランスパーソナル学会主催のバイロン・ケイティ・ワーク体験ワークショップというワークショップに参加してきました。
「4つの質問」を自分に投げかけていくだけで、自分の思い込みに気づけるワークの体験が中心でした。(ワークの詳細は以下の本に書いてあります。また、『探すのをやめたとき愛は見つかる―人生を美しく変える四つの質問 』も個人的に好きな本です)
- 作者: バイロン・ケイティ、スティーヴン・ミッチェル,神田房枝訳、ティム・マクリーン監訳・高岡よし子監訳
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2011/04/15
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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探すのをやめたとき愛は見つかる―人生を美しく変える四つの質問
- 作者: バイロンケイティ,水島広子
- 出版社/メーカー: 創元社
- 発売日: 2007/07/31
- メディア: 単行本
- 購入: 7人 クリック: 20回
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今までも時々試していたのですが、今回改めて試してみて「自我の抵抗を極力押さえて思い込みに気づける」ことがこのワークの最大の良さだと感じました。一方、思い込みを深ぼっていくという点では、もう一工夫必要そうです。
僕は評価・判断が渦巻いている企業組織においても機能するような、思い込みを扱うワークを作っていきたいと常々思っています。この手のワークはいくつか存在するのですが、強烈すぎて今の企業組織には持ち込めない、もしくは、深堀が甘すぎて薄々気づいているものしか見つからない、のいずれかであることが多く、これまで満足する品質のものにはお目にかかったことがありません。
企業組織に持ち込んでインパクトをもたらすためには、いくつか条件があると考えています。
- 自我の抵抗を極力押さえるもの→意識的にも無意識的にもこの手のワークは自我の抵抗を受けます。ここをうまく扱わないと、結局効果が出ません。シンプルであることも自我の抵抗を押さえる大事なファクターになります。
- 深堀ができるもの→深堀が甘いものは比較的安全で自我の抵抗も受けにくいのですが、「結局これまでとあまり変わらない」ということでやはりインパクトがありません。
- 特定の方法論に根ざすものではないもの→宗教掛かったものや特定の思想に根ざしたおのは、今の企業組織には入りにくいし余計な抵抗を受けるので、できるだけノーマルな言葉や概念を使う方が望ましいです。その点、今回の「ワーク」ぐらいがちょうど良いと思います。
- ファシリテーターの力量依存ができるだけ少ないこと→自分の深いところを扱うワークは、ファシリテーターの力量と結果が依存します。この構造はどこまで行っても壊すことはできないのですが、依存を下げることはワークデザインで可能です。企業組織の場合は、一度に多人数を相手にすること、複数同時開催があることなどから、ファシリテーターの依存度を極力減らす方が、リスクが減るという利点があります。
思いつくままに挙げてみましたが、ざっとこんな感じでしょうか。これらの条件を満たすものはなかなか無いのです。だから、色々なものを組み合わせて作ることが一番早いと思っています。
今回の「ザ・ワーク」は思い込みを探っていく取っ掛かりとして、優れていると思います。上記の条件で言えば、2以外はほぼ満たしています。深堀については、別のワークと組み合わせれば、どうにかなりそうなイメージがあります。
という訳で、今月中を目安にワークを作ってみたいと思います。