「ホリスティック・サイエンス・セミナーシリーズ」
今回は1日目について振り返ってみたいと思います。
1日目は全体での自己紹介、そしてイントロダクションと1日目のテーマである「無限と有限」、その後は世界の複雑性を認識するための簡単なゲームを行って終了となりました。
その中でも今回は「無限と有限」についてご紹介します。
パラドックスとは何か?
まず1日目、投げかけられたテーマは「無限と有限のパラドックス」
本題に入る前に「パラドックスとは何か?」について考えていきました。
今回のセミナーにおけるパラドックスの定義は「対立する2つのものが同時に存在し、共存していること」でした。例えば「私は嘘つきである」などです。
パラドックスを受け入れるには「対立するものと共にいる」姿勢がカギになります。人は分からないことがあると、それをできるだけ早く解消したくなったり、そもそも分からないことを受け入れないようにしたりします。しかしこの姿勢のままではパラドックスと向き合うことはできません。
パラドックスと向き合うには「一見対立するものと共にいて、その先に明らかになるものを探求する」姿勢が求められるのです。
ここまでを確認した後、本題である「無限と有限」に入っていきました。
無限と有限のパラドックスとは?
結論から言いますと、これについては僕もうまく説明できないです。詳しい方がいたらフォローしてください。
セミナーの中では
- 「無限と有限は表裏一体であると共に同時に存在しうる」
- 「無限と有限とが両立する状態が全体性(ホールネス)である」
- 「対立の共存が全体性(ホールネス)を生む」
- 「全体性(ホールネス)を生むためには
わからないというプロセスを歩き続けることが大事」
ということが言われていました。
これはブログを書きながら調べたのですが、有名な無限と有限のパラドックスに「無限ホテルのパラドックス」というものがあるようです。詳しくはリンク先を参照して頂くとして、満室(有限)のはずなのに空いている部屋(無限)があるというパラドックスです。
この段階では、
「無限と有限のように矛盾するはずのことが同時に存在することが何かしら全体性に繋がるんだな」程度の理解でした。
そして「こういう話題があと4日続くのか…。結局最後までついていけなったらどうしよう」と一抹の不安が僕を支配していました。
ちなみに…複雑性を理解するゲームにおける気づきとは?
これは以前も体験したことがあったので、理解が早かったです。
ポイントとしては、
- 複雑性の高い問題については、分解して問題点や原因を突き止めるというアプローチが通用しない
- 複雑性の高い問題を解決するためのカギは、外から状況を分析するのではなく、自らその状況に身を投じて、何が起こっているのかを体験すること
- 自ら身を投じる中で、どんなパターン・構造があるのか、また、それを引き起こしている信念・思い込み(メンタルモデル)が何なのかを探求する必要がある
といったところです。
1日目の最後で、多少腹落ち感があり、ほっとはしたのですが、また明日以降あの哲学的な議論が続いたら大変だな」とまったく予習なしで参加したことを後悔し始めていました。
実際には2日目は大変面白く、また気づきもあり、とても充実したので結果としてこの不安は杞憂だったのですが。