「ホリスティック・サイエンス・セミナー」参加レポート.vol1

リベラルアーツ

先週の木曜日から今日まで「ホリスティック・サイエンス・セミナー」に参加してきました。
とても充実した時間となり、今でもその余韻が残っています。

facebookにて1日のまとめを簡単に投稿していましたが、
今回ブログでも改めて振り返ってみたいと思います。

 

「ホリスティック・サイエンス・セミナー」のベースとなる英国シューマッハ・カレッジについて

こちらは、英国シューマッハ・カレッジのホリスティック・サイエンス修士コースがベースになったワークショップです。

まず「シューマッハ・カレッジ」についてご紹介します。
シューマッハ・カレッジは、インド人哲学者のサティシュ・クマールさんが設立した大学院です。特徴としては、既存の概念の学問ではなく、エコやサステナビリティ、精神性を重視した経済学や科学、農学などさまざまな分野を横断的に身につけるホリスティック・サイエンスというコンセプトを基に学問体系がデザインされていることです。

いわゆる我々がイメージする大学院というと、研究室やゼミに参加して、論文を書いてというものですが、シューマッハ・カレッジではコミュニティ・ワークと言って、学生同士で食事を作ったり、掃除をしたりして、生活の中でも学んでいく仕組みがあります。

このような志向やシステムのため、少人数で構成されています。

修士課程以外にも、ショートコースという一週間程度で集中的に学ぶプログラムもあるとのことです。ちなみに修士コースは修了後、正式に修士の学位が取得できるそうです。

「ホリスティック・サイエンス・セミナー」も、もちろんシューマッハ・カレッジの流れを汲んでデザインされていて、ワークショップ以外にも宿舎の掃除や食事の用意などのコミュニティ・ワークを行い、普通のワークショップや合宿以上の濃い時間を過ごすことができました。

 

「ホリスティック・サイエンス・セミナー」とは

今回のセミナーは本場シューマッハ・カレッジのホリスティック・サイエンス修士コースの入門編的な位置づけです。「サイエンス」ともあるように科学をベースとした内容で、既存の科学の世界観ではない「全体性をもつ科学」を入り口に、「全体」と「部分」の創造的な関係性について探究を深め、自分自身、そして社会とつながりながら創造性を発揮していくことがコース全体の狙いになっています

僕は「ホリスティック」という文脈には多少馴染みがあるのですが、そこに「サイエンス」が加わるということを甘く見ていまして、このおかげで5日間通して苦闘することとなりました。

 

5日間の全体像は?

セミナーに参加するまでは「5日間は長いな〜」と思っていましたが、内容が内容なので、消化するまでに時間が掛かったこと、コミュニティ・ワークもあり、意外と目まぐるしく進んだこともあり、もっと時間を掛けたかったという印象があります。

今回は1日1日にすべてテーマが設定されており、
そのテーマに沿ってプログラムがデザインされていました。

  • 1日目:「有限と無限のパラドックス」
  • 2日目:「全体と部分のパラドックス」
  • 3日目:「光と闇のパラドックス」
  • 4日目:「時間(動的)と物質(固定)のパラドックス」
  • 5日目:「THE DICE OF CREATION(創造の賽)」

このテーマを見た瞬間気づけば良かったのですが、この時はその難解さに気づいておらず、
「おっ、何だか楽しそう!」と呑気に構えていました。

ここまでで結構長くなってしまいましたので、1日1日については次回以降、詳しく触れていきたいと思います。

 

 

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