「経験学習をコアにしたリーダーシップ開発」に関する研究会に参加して考えた「経験学習2.0構想」について

学習・成長理論
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開催日からしばらく経ってしまったのですが、先月の24日に「経験学習をコアにしたリーダーシップ開発」に関する研究会に参加してきました。今回は前回の続きになります。

で、例によって、内容については関根さんのブログが詳しいので、研究会のコンテンツをフォローしたい方はそちらを参照ください。

で、今回は前回も少し触れた「経験学習2.0構想」を主に扱っていきたいと思います。研究会に参加して「経験学習」について改めて考えることで、少しずつイメージが付いてきました。

 

経験学習2.0①「ストレッチ」は「経験の最適化」がAIによってなされていく方向に

「ストレッチ」のカギは一言で表現すれば「マッチング」です。「マッチング」とは「どんな経験をどんなタイミングですればいいのか?」に対する答えです。こちらについてはデータの分析である程度の妥当解は算出可能になると考えています。もちろん「経験データベース」および「成長データ」を蓄積していくことが前提となりますが。さらに発展していって例えばファシリテーターとして卓越したいのであればお笑い芸人をやるべし、など、経験のクリエイティブな提案ができてきたとしたら面白いなと思います。

あとは経験の付与・配分を柔軟に行えるか否かの組織風土の話になっていくのでしょう。

 

 

経験学習2.0②「リフレクション」「エンジョイメント」は「古来の叡智」と「最新のテクノロジー」が融合していく

一方、リフレクションやエンジョイメントという人の内面、認知領域を扱うものについては、人の力がしばらく強い領域でしょう。ざっくりとしたものであれば自動化も可能でしょうが、認知の転換を促すにはかなり微細に観察をした上で、的確な見立てを行い、絶妙な介入をする必要があります。おそらく「いい感じ」までは行けるでしょうが、厳しく迫る要素が必要になる、高度な段階はまだまだ人が担わないと成果につながらないだろうなと思います。

テクノロジーについては、手法の有効性やエビデンスを示すために活用されるのではないでしょうか。その中で本当に効果のある手法が選別されていく方向に行くのではないかと思います。僕はここで古来の方法の価値が見直されるのでは?と考えています。例えば禅問答のようなものです。瞑想がマインドフルネスとなって見直されているのと似たようなことが今後も別の分野で起こってくるのかもしれません。

 

僕の個人的な趣味嗜好として深く探究していきたいというニーズもありますし、マッチング部分はたぶん機械に勝てなさそうなので、リフレクションやエンジョイメイント領域を深ぼっていきたいなと。人の内面世界の探究はまだまだ底が見えていないですからね。

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