「HRD 人材開発とは何か?輪読会」に参加してきました

学習・成長理論
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先日「HRD 人材開発とは何か?輪読会」に参加してきました。最新の理論背景について押さえられるということもあるのですが、それ以上に集った皆さんと、闊達な議論や意見交換ができたことが一番の刺激でした。

詳しい内容は中原研究室OBの関根さんがまとめてくださっているので、そちらをご覧ください。(ちなみに中原先生のブログはこちら。私も中原先生の見解に共感です。現場でも「個人的要因」×「フォロワーやメンバーとの社会的関係」の交互作用を扱うアプローチが増えています)

さて、ここからは研究会に出た感じた僕なりの課題意識について書いてみたいと思います。

まず感じたことは、研究と実務のギャップです。特に実務的な要請から発展してきたHRDでは、やはり実務の課題意識に研究が追いついていません。実務への貢献も無くはないのですが、実務側の期待以上かというとなかなか難しいのではないでしょうか。

一方で、実務の期待に応えることが正しいかと言うと、それはそれで…と思います。実務側は目の前の問題を解決したがります。その際に起こりがちなのが、そもそもの課題設定を誤ることです。例えば、いまの組織で最大限のパフォーマンスが発揮できるリーダーを育てたい、という問いに答え切った場合、そのリーダーは10年先にも活躍できるリーダーかどうかはかなり怪しいのではないでしょうか。

そのため、個人的に研究側に期待したいのは、実務よりも一歩、二歩先の視点に立ったグランドデザインの提示とその道筋を描くことです。

ただ、未来のグランドデザインについては、現場に顕れようとしているものをフィールドワークして、コンセプト化した方が早い気もしていて。。。

とにかく、僕が憤りにも近いものを感じる点として、多くの日本企業のマネジメントは矛盾だらけであり、人や組織が活かされていないことにあります。その前提を変えないままいくら頑張っても限界があります。みんな気づいているのに、変わるのが怖くて、誰も手がつけられていないのです。

あくまで僕の視点は一つの観点に過ぎませんが、そんなことをもやもやと思い巡らせ「人と組織の未来を切り拓くマネジメント研究会」的なものを立ち上げようかな〜、などとぼんやり考えたりしています。

研究会後半戦は25日です。またいろいろと感じたことを書いてみたいと思います。

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