帰宅して、夕食をとりながら『プロフェッショナル仕事の流儀』を見ていた。今回はケーキ職人の横溝春雄さんという方が取り上げられており、その中でこのようなことを言っていた。(正確な引用ではないのでご容赦ください)
クリスマスを何度体験できるかで、 その店の実力が決まる
一見、何てことない一言なのだが、個人的には響いたフレーズだった。この言葉、言い換えれば「一皮むける経験をどれだけ重ねているかが、人や組織の実力を決める」ということだろう。
これはおそらく当たっているし、洋菓子業界に関わらず言えることだ。(例えば僕の業界で言えば新人研修がそうだったりするのかもしれない)
ただ、この経験を意図的に作っているか、そうでないかというのは成長を大きく分ける分岐点になるだろう。今回のような洋菓子業界や、先ほど挙げた僕の人材育成業界では、自分から仕掛けなくとも定期的に修羅場の時期が巡ってくる。
今までは「今年のこの時期がやってきた」というような戦闘準備に入るような気持ちだったが、実はある意味恵まれていることだと、この番組を見て感じた。
そして更に、こういう体験は待っているだけでなく、自分から作っていかないといけない、ということも同時に感じた。「待ち」の状態は、自分の成長を外部環境に委ねていることとほぼ同義である。その環境がなくなった瞬間、成長のスピードが鈍る可能性が高い。
番組を見つつ、迫り来る新人研修シーズンを前にして、こんなことを考えていた。