MBTIはなぜこんなにも誤用されるのか?

学習・成長理論
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今週は終日 MBTIのトレーニング講座を受けています。いままでベストフィットタイプはISTPだと考えていたのですが、講座を経る中でINTJに変わるなど、まだ2日目ですがなかなか気づきに富んだ1週間となりそうです。(MBTIってなに?という方はまずこちらをご覧ください

さて、今回のトレーニング講座で解き明かしたかったことの一つとして「なぜMBTIはこんなにも誤用されるのか?」ということがありました。現在、MBTIは5日間の集合研修と択一式と論文試験、そしてフィードバックができるようになるための研修を受講することで初めて扱えるようになります。集合研修は連日朝の9時から夜の21時ぐらいまで続くなかなかハードなものです。試験も易しくはなく、僕の周りでも講座は受講したものの合格には至っていない人を複数知っています。なぜそこまで厳しいかというと、それだけ誤用されてきた歴史があるからです。僕の周りでもあまりに誤用される話が多いので、最近は「それだけ誤用されるということはMBTIは欠陥品なのではないか?」と疑いの眼差しを持っていました。(今でも有用性は認めながらも健全に疑っています)

 

講座を受けるまでは、誤用される理由がピンと来ていなかったのですが、実際にMBTIの第一人者の園田先生からお話を聞いて、その背景がだんだんと見えてきました。(ここから先はあくまで素人意見の表明になります)

僕が考える誤用の背景は、MBTIにおける「自己とは何か?」ということをユング心理学の世界観から正しく理解できている人がほとんどいないことにあると考えています。これを理解していないと「便利だからタイプ論を使っているんでしょ」程度の浅い認識に留まり、なぜユング心理学がタイプ論を採用しているのかの本質の理解に繋がりません。

「自己」を誤った観点から捉えたまま、MBTIを「自己理解メソッド」と認識してしまうと「自己」の理解が適切ではないので当然メソッドそのものも誤った使われ方をします。

誤解の無いようにお伝えすると、MBTIは確かに自己理解メソッドになりえます。ただしそれはユング心理学の「自己」に基づくという前提のもとです。本当はこの「自己」の話だけでも、クライアントの人生観を大きく揺るがす可能性のあるテーマであることもあり、最低でも1日は掛けたいところです。

ただ、それは現実的では無いので、僕はまずMBTIを「自己理解メソッド」ではなく、「自己認知機能理解メソッド」として紹介するのがいいのでは?と考えています。「自己」そのものを理解するのと「自己認知機能」を理解するのは掛かる労力がだいぶ違ってきます。この辺りの区別をしっかりすれば、誤用は減っていくのではというのが僕の現時点の見立ててです。

また明日以降、新たな気づきがあると思いますので、体力と気力が残っていれば(笑)紹介していきたいと思います。

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