先日、慶應ビジネススクール研究会「経営視点での組織・人事戦略」という勉強会に参加してきました。
講師を務められたのは、慶應義塾大学大学院経営管理研究科の岩本隆特任教授でした。ご自身のコンサルティング経験をメインにしながら、今の日本企業に必要とされる「経営始点での組織・人事戦略」についてお話頂きました。
とにかく印象に残ったことは、日本企業の人事戦略は遅れているということ。岩本教授もお話されていましたが、欧米と比べても20年以上は遅れているとのことです。日々聞く日本企業の人事戦略の現状と、時を同じくして行われている欧米企業の人事戦略を比べると、大人と子どもぐらいの差があると、お話をお伺いして感じました。
まあ裏を返してみれば、それだけやるべきことがある、ということでもあるので、欧米企業からも学びつつ、日本ならではの人事戦略立案構築に向けて、微力ながらも貢献してきたいと思った次第です。
さて、いくつか岩本教授のお話から印象に残った点を抜粋してみます。
- DI×ハーバードケネディスクールで実施している「グローバル・リーダーシップ・プログラム」は日本でも最もリッチなプログラムだと思う
- 戦略と戦術の違いはダチョウ倶楽部で考えると分かりやすい(戦略:熱湯風呂に入れる、戦術:どうぞどうぞ)
- 現在最先端の戦略論は「オープン・クローズド設計」
- 日本企業ではサイバーエージェント、ミスミ、ユニ・チャームの人事戦略はユニークかつ優れている
- 最近は人材マネジメントを競争力の源泉と定義し、ブラック・ボックスとしている企業が増えている
お話を聞けば聞くほど、この分野での日本はまだまだの立ち位置だなと感じました。学べる所は真摯に学び、日々の活動に活かしていきたいと思います。