今日は対話の学校ファシリテーション基礎コースに参加。非常に多くの気づきがあった。今回はその中の1つ「グループ(組織)が成長するとはどういうことか?」について触れてみたい。
僕は今まで「グループ(組織)の成長」とは「グループ間での効率や生産性が高まること」だと考えていた。しかし、今日の講座を経て、効率や生産性の向上はあくまで結果であり、グループ(組織)の成長とは「関係性の成長」を指すことに気づいた。
「関係性の成長」とは、お互いの感情や価値観を伝え合うことで、グループメンバーの理解が深まっていくことだ。関係性が成長すると、メンバー間や場に、安心感が生まれ、同時に貢献意欲が生まれる。そうすると自主・自律的な動きが起こり、結果として効率や生産性が向上する。この流れを理解しておくことがとても重要だ。
一方、直接、効率や生産性にフォーカスを当てるアプローチは手っ取り早いが、必ずしもメンバー間の感情や価値観に触れることにはならない(大抵の場合、無視される)ので、かえって効率や生産性を低下させてしまうことにも繋がりかねない危険性を秘めている。
企業の場合は、業務プロセスの改善なども同時に行うことが多く、かつ、生産性向上自体が数値目標とされているケースがほとんどであると予想される。そのため数字上では一見、生産性が向上しているように見えるが、当初の想定までの向上には至っていない決着が多いのでは?という仮説がある。
上記のようなケースは、関係性に目を向けた途端、一気にブレイクスルーする可能性があると感じる。ただ、企業という場で関係性に意識を向けることには強い抵抗が予想される。この抵抗を乗り越える智恵と覚悟を組織の中に育む必要がある。
そんな場を起こすには、おそらく社内だけでは難しい。だからこそ、僕らのような外部のプロが価値を発揮できるフィールドであると感じている。「智恵と覚悟を組織に育むコンサルタント」を目指し、これからも研鑽を続けていきたい。