5月に入って、本格的に読書を再開した。連休前半に読んでいたのは経営戦略系の本。
- 作者: 三谷宏治
- 出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン
- 発売日: 2013/04/27
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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経営戦略論入門: 経営学の誕生から新・日本型経営まで (PHPビジネス新書)
- 作者: 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2013/04/18
- メディア: 新書
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(★★★★ 読んで損なし)
この2冊は著者がトップのコンサルタントであることや、テーマや出版時期もほぼ同じである。重ねて読むと、経営戦略史の歴史や変遷をより密度濃く把握することができる。そして、数あるフレームや方法論を目的に応じて使い分けられるようになることが、この2冊を読む最大のメリットである。
そして次に読んだのはこちら。
- 作者: ピーターセンゲ,ブライアンスミス,ニーナクラシュウィッツ,ジョーロー,サラシュリー,有賀裕子
- 出版社/メーカー: 発売日: 2010/02/23
- メディア: 単行本
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(★★★★ 読んで損なし)
先述の上記2冊が打ち出すこれからの企業経営テーマは「イノベーション」「リーダーシップ」「ラーニング」「ソーシャル」「グローバル」「インターネット」であった。さすがコンサルタントらしく、三谷さん波頭さんともに、ほぼ同じ結論に至っている。
ここからは僕の持論。これらのテーマはバラバラのようで全てが紐づいている。起点はイノベーションとグローバル。端的に言うと、イノベーションを起こし、それを世界に拡げていく(グローバル、インターネット)ことが求められる。かつ、拡げていくテーマは、単に儲かるテーマではなく、社会を良くしていくテーマ(ソーシャル)である必要がある。
それは、この世界の資源が限られているからだ。新興国が先進国以上の成長スピードで成長し、規模が拡大していった場合、どこかで資源は頭打ちになる可能性が高い。更に、資源が頭打ちになると、食糧危機、そして戦争へと発展することは歴史的に証明されている。
このリスクを避けるためには、儲かるか?という短期的な視点に立つのではなく、社会に良い影響を及ぼせるか?という長期的な視点を持ちビジネスを創るリーダーが必要とされる(リーダーシップ)
では、どうやったらそんなリーダーが生まれるのか?どうやったらそんなリーダーを生み出す組織を創ることができるのか?(ラーニング)それが論じられているのがこの本だ。ちょっと重厚な本だが、これからを考える上では避けられないテーマであり、どこかのタイミングで読まれることをおススメする。この本を下敷きにした読書会を開いても面白いかもしれない。