今日はいつものブログ記事とは異なるお知らせ的な投稿です。
これまでは「未来思考で生きる」という名前でウェブサイトを運営してきましたが、これから「Society4.0 Institute」という名前に変えて運営することにしました。
そもそも何のためにブログを始めたのか?
まずはコンセプト変更に至った背景について簡単にご説明します。そもそもこのブログはあるセミナーに出た後の事後課題として開始しました。主な目的は僕自身の振り返りでした。初期の投稿をみていただくと、個人的な日記や振り返りが多く投稿されているのがお分かり頂けるかと思います。ちなみにその際のプラットフォームはアメブロでした。
その後、事後課題終了後もブログがしばらく続いたこともあり、WordPressに移管することとしました。「未来思考で生きる」と名づけたのもその頃でした。この時には振り返りに加え、もう少し役立つ情報も書いてみようと考えていました。特にスキルアップやリテラシーを身につけるような記事を書きたいと考えていました。まさに未来に生きる知恵をシェアする場でありたい、そんな願いがあったのです。時期としては2014年頃だったようです。
なぜコンセプトを変えたのか?
そして、時計の針は2016年の秋に進みます。この頃になるといわゆる「スキルアップ」をこの場で扱うことに違和感を感じている自分がいました。スキルアップ自体は悪くないと思いつつ、この場で伝えたいことはそれではない気がする。そんな思いが高まってきたのです。
そこで改めて、「この場を通じて自分は何を伝えたいのか?」「何を成し遂げたいのか?」について考えてみました。そこで出てきたものが「Society4.0創り」だったのです。
僕は個人の変容にも興味があるし、社会全体の変容にも興味がある。さらに言えば、個人の変容を社会の変容に繋げたい、そんな想いがあることに気づきました。
「Society4.0」というのはU理論などで知られるオットー・シャーマーらが提唱したコンセプトで、「出現する全体性を源とした社会」「共創的なエコシステム」などと言われています。ここを読んで皆さんも感じられたかと思いますが、なかなか説明するのが難しいコンセプトです。
僕自身も「Society4.0」がどういうものなのか?実はよくわかっていません。でもそれでいまは良いと思っています。それを探求し表現するためにこの場があるからです。
そしてこれから何が変わるのか?
上記のコンセプトに伴いブログの内容も少しずつ変わっていくと考えています。もともと「Society4.0」へと社会が進化するには以下のような変容が必要だと言われています。
- 根本的な変化を促す八つの鍼のツボ(出現する未来から導くより)
- 自然:経済と自然について考え直し「取って、作って、捨てる」から、我々が地球から取るものすべてを、同じ質が、質を高めて戻す、統合された閉じたループのデザインを生み出すにはどうすればよいか
- 労働:自分が職業として選ぶ仕事を、自分が成すべきこと-本当に好きなこと-にもう一度つなげるにはどうすればよいか
- 資本:金融資本を生態系的、社会的、文化的コモンズの保守と育成に循環させることによって、金融経済と実体経済のつながりを回復させるにはどうすればよいか
- 技術:個人と集団の創造性を解き放つために、情報技術、再生可能エネルギー、社会テクノロジーを融合させた第三の産業革命の中核技術に幅広くアクセスできるようにするにはどうすればよいか
- リーダーシップ:システム全体に広がる規模の革新を起こす集合的リーダーシップ能力を育むにはどうすればよいか
- 消費:すべての人を幸せにする経済で、顧客が同等のパートナーとして、協働的で意識的な消費ができるように経済活動の場のバランスを取り戻すにはどうすればよいか
- 調整:意識の状態をエゴ-システム意識からエコ-システム意識に覚醒させることによって、全体に対する部分の戦いを終わらせるにはどうすればよいか
- 所有:財産権をどのように革新すれば将来の世代に発言権を与え、希少な資源とコモンズを社会にとって最善の方法で使うことができるだろうか
これらが部分的ではなく、すべて変化した時に「Society4.0」が現れます。そのためには個人の変容を社会に繋げていくことは不可欠です。個人の目覚めた意識が源になり、社会の変化がもたされるからです。逆にいうと、社会4.0はただ単にテクノロジーが発展しただけではたどり着かない次元に存在します。目覚めた個人が生み出すテクノロジーやシステムが変化をもたらします。僕はそれに挑戦してみたいのです。
上記のテーマのうち、いくつか既に動き出しているものもあります。それも折を見て紹介していきたいと考えています。
というわけで「未来思考で生きる」改め「Society4.0 Institute」をどうぞよろしくお願いいたします。