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内面の成長をもたらすアプローチとは?

skeeze / Pixabay

人の成長は大きく二つの種類に分かれると言われています。能力的成長と精神的成長です。能力的成長は知識や技術を身につける、いわゆるスキルアップと呼ばれるものです。一方、精神的成長は、視座の高まりや視野の広がりをもたらす内面的な成長です。

能力的成長を図るためにはPDCAサイクルが有効です。というか、それしかありません。残念なお知らせかもしれませんが、受け入れるしかありません。

では、精神的成長を図るためにはどうすれば良いのでしょうか?これまでの研究では「一皮むける経験」を積むことが有効だとされています。でも「一皮むける経験」をPDCAサイクルのように日常的に積み重ねていくのは無理がありそうです。

そこで、半ば無理やり、日常的に精神的成長を図るためのアプローチを考えてみました。いろいろと考えてみたのですが、その中でも一番シンプルだったのは「1日1度、昨日までの自分だったらやらなかったことをやってみる」でした。できれば感情的な葛藤があるアクションだと効果が高いはずです。(その分怖れもありますが。。。)

僕も最近、今までの自分だったらやらなかったことを敢えてやってみましたが、自分の固定観念が取れ、これまで以上に自己効力感と自由な感覚が増すという変化がありました。

この行為、学術的にはunlearning(アンラーニング)と呼ばれています。自分の固定化されたパターンを捨てるという意味です。

もちろん毎日やることは難しいでしょうから、できなかった時には「なぜできなかったのか?」を健全に振り返ってみると良いかと。

いきなり行動に移すのはハードルが高い場合には、やる、やらないに関わらずまず「昨日までの自分だったらやらなかったことをやってみる」ことを意識するだけでも、日常の感覚が変わると思います。

また、このアプローチを職場などのコミュニティでとる場合には、失敗や多少の行き過ぎを許容する余裕や安全な場が必要です。この手の取り組みの中ではまだ優しい方だと思いますが)そうしないと、そもそも怖れを乗り越えて挑戦しようという気が起こらないからです。安心安全な職場をつくることは、普通の人が継続的かつ健全に成長していくためには必要不可欠なのです。

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