今日のエントリーは昨日の続き。
先日ももクロ出演回の放送を見ていて、徹子の部屋で黒柳徹子が求めているのは面白さではないことに気づいた。なぜ気づいたかというと、使っている言葉が特徴的だからだ。
よくよく見ると分かるのだが、黒柳徹子はゲストが何かアクションを取った時に「すごーい」と言うことが非常に多い。(これはその場がウケていても、ウケていなくても言っている。まあ、ウケていない方が多いのだが…)
決して「おもしろい」ではないということが注目に値する。ここから、黒柳徹子が求めているのは「すごさ」であって「おもしろさ」ではないということが推測ができる。
ギャグや芸は「おもしろさ」が最も求められるため、「凄み」はかえって邪魔になるケースが多い。だから、凄みのあるギャグや芸を持つ人は少ない。つまり、黒柳徹子の期待とゲスト側が提供できる価値がそもそもマッチしていないのだ。
ただ、僕の知る限り1人だけ芸と凄みを両立させ、黒柳徹子を満足させることのできる人がいる。それはタモリだ。詳しくはウィキペディアを参照して頂くとして、タモリの芸には笑いだけでなく熟練された「凄み」がある。もちろん黒柳徹子との交友関係が土台にはあるのだろうが、毎年出演していることからも、黒柳徹子の期待に応えていることは間違いない。
と、ここまで長々と書いてしまったが、言いたいこととしては「人の期待は言葉に表れる」ということだ。相手が何を期待しているかを把握する材料として、発せられる言葉により注目していきたい。