今日は北欧デンマークでつくられたクリエイティブなリーダーを育成する「The Kaospilots」プログラムに関するお話を聴いてきました。なぜ「The Kaospilots」なのか?それは「カオス的な混乱した状況でもパイロットのようにナビゲートできる人材を育てる」ところから来ているそうです。
北欧の教育については個人的に関心度の高いテーマで、何度かこのブログでも触れています(例えば「フィンランドの起業家教育とは?」)
今回もその一環としてお話をお伺いしてきた次第です。
プログラムの概要についてはお話をお伺いする限り、実際のプロジェクトを題材にした、いわゆるプロジェクトベースドラーニング型のプログラムがメインのようです。プロジェクト自体の企画や獲得もプログラムの要素として盛り込まれており、ただ教室の中でデザイン思考を学んだり、実践したりといったレベルのものとは一線を画しています。これまで聞いたハーバードMBAの「FIELD」やフィンランドのチームアカデミーのプログラムデザインと近いイメージです。やはりこの分野は実践の中から学びを生み出していくしかないのでしょう。
お話の中で、特に興味深かったことは「そもそもなぜ?」というWHY(目的)を育むことや、実践する勇気、失敗する勇気を学べるように深く検討された上でプログラムがデザインされているということでした。
スキルはトレーニングすればある程度のレベルまで伸ばすことができますが、内面的な領域については単にトレーニングするだけでは開発できません。この領域は挑戦と内省の量と質で決まってきます。
僕は人の内面的な発達とクリエイティビティは極めて関連が深いと考えており、今回のお話を聴いてますますその思いを深めました。いわゆるビジネス4.0と呼ばれる領域はこの2つが統合されたものになると思います。ただ学ぶだけでなく、自分の身を通して体現していきたいテーマです。
人間性とビジネスの統合が当たり前になる時代を一刻も早く創っていきたいです。もはや猶予もさほど残されていないでしょうし。