先日「資本主義の教養学」と題されたイベントに参加するべく東京大学まで行ってきました。内容としては、渋沢栄一の子孫であられる渋澤 健さんの「資本主義と渋沢栄一の合本主義」という講演がメインのイベントでした。
講演の内容自体が、すぐにアクションに繋がったり、大きな気づきに繋がったりというわけでは無かったのですが、明治時代からの経済史や社会情勢のサイクル等を交えたお話で、自分の歴史観を整える貴重な時間になりました。これからも定期的に開催がされるようなので、可能な限り参加してみたいと思います。
さて、今回のイベントはタイトルにもあるように「教養を学ぶ」という色合いが強いということもあり、講演を聞きながら「そもそもなぜ教養を学ぶのだろう?」という疑問が湧いていました。
人材育成の世界でも、「教養、リベラルアーツが大事だ」ということはしばしば言われます。しかし、「なぜ教養が大事なのか?」という問いについて、これと言った答えを持っている方はあまり多くないような気がします。
これはあくまで私なりの答えですが「教養を学ぶ意義は自分の内面を豊かにするためである」と考えています。
教養は学んですぐに即効性のあるものではないものですが、歴史や各分野の最低限の専門性、セオリーを知ることで、世界への理解が深まります。また、世界の多様さを知ることで、自分たちの立ち位置や役割も鮮明になります。そして何より、世界を知ることで謙虚さを養うことができます。
まだまだ質は高くない答えだと思いますが、自分なりの答えを出せたことで、教養を学ぶ意義付けができ、モチベーションが上がりました。