「徹子の部屋~ももクロ~」から学ぶ、「空気を読む」と「空気を創る」の違いについて

先日放送された「徹子の部屋~ももクロ~」を見た。徹子の部屋と言えば、最近は芸人殺しの番組として有名で、名だたる芸人が挑んでは散ってきた番組だ。

 

そんな厳しい環境の中、ももクロは積極果敢に場を創り、善戦していたように見えた。その要因の一つには、これまでの芸人とは明らかに異なる打ち手をとっていたことが挙げられると思う。以下に簡単ではあるがまとめてみた。

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これまでの芸人によくある戦略は「黒柳徹子の出方を予想し、それにどう対応するか?」というものであった。この戦略、黒柳徹子の動きについては当たるのだが、肝心の打ち手(ギャグや対応)で黒柳徹子の期待値に届かず撃沈というパターンが大半であった。

一方、ももクロ黒柳徹子への逆質問や、自分たちのアクションに巻き込むなど、挑戦を続け、黒柳徹子の期待値を超える動きが取れていたように感じた。

図にも書いたが、今回のように混沌として状況が見えない時には、多少の失敗には目をつぶって、どんどん打ち手を繰り広げることが有効なのだろう。番組の中でも何回かスベっているシーンはあった。ただ、別の打ち手をスピーディーに打ち出し、それが奏功するという場面が複数見られた。一回二回の失敗で凹んでいるようではダメなのだ。

また、番組を観ている中で、黒柳徹子が求めているのは実は「おもしろさ」ではなく別の要素である、ということに気づいた。お笑い芸人は既に不利な状況の中で場に臨まざるを得ないのである。一方、そんな中で毎年「徹子の部屋」に出演し、安定して笑いを取っている人がいる。これについてはまた別の機会に触れてみたい。

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