本当にわたしは学習する組織をつくりたいのか?

組織開発・組織変革
geralt / Pixabay

先日からこちらの記事が話題になっています。

僕がこの記事を読んで率直に感じたことは以下の2点です。

  • この記事、バズるだろうなぁ
  • でも、この内容だと、また「学習する組織」が誤解されて伝わるんだろうなぁ

特に後者に対する憂慮があったため、facebookでは懸念を表明しました。

僕以外にも記事の内容に対して、異論・反論を投げかける人がいるかと思ったのですが、どうやらほとんどの人がポジティブな受け止め方をしているらしく、「記事の内容に賛同している人は、みんな本当に良いと思っているのかな?」と不安が増幅してしまいました。

ただ、さすがに似たようなことを感じている方はおり、何名かの方がコメントしてくださったことに安心しました。

 

この場で記事を批判することは僕の意図ではありませんので、一つ一つ取り上げることは控えますが、僕が率直に感じたことは「ここに書かれたことは、それなりにみんなやっているだろうし、それでも学習する組織にならないと感じているからこそ、いろいろな想いを抱えてこの記事を読んでいるんじゃないのかな?」ということです。

 

僕は「学習する組織」を作る一丁目一番地は「個人の意識レベルの覚醒度合い」でしかないと考えています。究極的には施策は何でも良くて「どこからその施策をやろうとしたのか?」「(成功にせよ、失敗にせよ)その結果を自分はどのように感じたのか?」を深く探究していく方がよっぽど重要です。ほとんどの人がこのレベルまで深堀をせずに、「やれダイアログだ、ビジョン作成だ、バリューづくりだ、システム思考の研修だ、人事制度の改定だ」などどとやっているからいつまで経っても「学習する組織」にならないのです。

何か良さげな施策をやるフリをすることで、自分や組織の深層意識を見つめることから逃げているからです。今回の記事を読んで感じたこともほぼ同じで、「一見、良さげなことが書いてあるが、結局、上記のような人を増やす結果に繋がりはしないか?」いう内なる不安でした。

皆さんはいかがお考えでしょうか?

あなたのやろうとしていること、やりたいということはあなたの本心から来ていますか?それとも何かとの戦いや逃走でしょうか?

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