U理論入門出版記念シンポジウムから感じた、U理論の可能性とこれからの課題

昨日はU理論入門出版記念シンポジウムというイベントに、ボランティアスタッフとして参加した。このシンポジウムは、出版記念といいながら、本の説明などはほとんどなく、対話やワークで構成される珍しいイベントだった。

今日は、ボランティアスタッフとして体感したU理論の持つ可能性、そして参加者の皆さんの反応から感じたU理論のこれからについての2つについて書いてみたい。

まず一つ目であるボランティアスタッフとして体感したU理論の持つ可能性について。そもそもこのイベントは、いわゆるプロではなく、ボランティアスタッフによって運営されたイベントであった。映像撮影等を除き、ほぼすべてのパートをボランティアスタッフが企画・運営・担当した。もちろん、ボランティアスタッフはイベント開催のプロという訳でなく、別に本業がある中での参加であり、MTG等は平日の夜、休日などに行われた。しかも、準備に掛けられた時間は1ヶ月程度。

こんな制約条件がありながらも、当日大きな混乱を迎えることなく、無事に終了まで進めることができた。どこまで出来たかは分からないが、参加者の方からお褒めの言葉も頂けたらしく、アマチュアの集まりにしては質の高いイベントに出来たのではと我ながら感じている。

そして何より、ボランティアとしてチームに参加していて、とても楽しく充実していた。僕はどちらかというと脇役的な役割であったのだが、それでも参加しているという感覚は高く持つことができたし、達成感・充実感を感じることができた。

この背景には、集ったメンバーの想いの質や純度の高さがあったからだと思う。もちろんどれだけ関われるかなど、物理的な面で皆が高い参加ができた訳ではなかったが、このイベントに懸ける想いは、みな同じであったように思える。

このメンバーが集ったことそのものがU理論の持つ可能性を表す一面だと思っている。

次に2つ目のU理論のこれからについてだ。今回のイベント、大きく分けて2つの動機を持つ人が参加していたように思う。一つ目は「人・組織系」の動機を持つ人である。何らか組織や人に課題を感じていて、それを解決するためにU理論を学ぼうという人たちだ。2つ目は「イノベーション創出系」の動機を持つ人たちだ。現状の延長線上を超えた何かを生み出すための方法論としてU理論を学ぼうという人たちである。

そして、U理論の持つこれからの可能性とは「人・組織系」だけでなく「イノベーション創出系」へのシフトである。日本におけるU理論は、訳者の中土井さんや由佐さんが人材系のバックグラウンドであることから、リーダーシップ開発や組織開発の文脈で語られることが多い。しかし、U理論はイノベーションをもたらすための方法論でもあり、たとえばビジネス創出や社会問題解決にも応用できる考え方である。

今回のシンポジウムに参加している人の中には、こちらのイノベーション系のニーズを持つ人も一定参加されていたように感じる。しかし、こちらのニーズを持つ人たちに対して、期待に応えるものが提供できたかどうかは、率直に言って難しい面があったかもしれないと感じている。個人的にも人・組織だけではなく、イノベーション系にも興味があるので、もう少しこちらの分野をU理論もの文脈できちんと掘り下げていきたいと考えている。

更に言うと、日本におけるU理論コミュニティには、「人・組織系」のコミュニティと「イノベーション創出系」のコミュニティがあるが、この2つはまだまだ分断状態にあると感じている。なぜそう感じるかというと、僕は両方のイベントに顔を出すことがあるのだが、両方で顔を合わせる人はほとんどいないのだ。どちらかのイベントに出る人は、どちらかのイベントでしか会わない。

あくまでこれは僕の見立てなので、真実であると言うつもりはないが、もう少しお互いの交流があったりすると、より日本も良くなっていくと思う。僕もその一翼を担っていけたらと思って

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