ホリスティック・サイエンス・セミナー参加レポート.vol7~ホリスティック・サイエンスは源からのリーダーシップを解き放つ~

ホリスティック・サイエンス・セミナーから1ヶ月が経とうとしています。あっという間の1ヶ月ですが、セミナーに参加することによって生じた感覚の変化が、定着しつつあるような気がしています。改めてあのセミナーのインパクトを体感している日々です。

さて、セミナーの報告レポートを連載していましたが、今回を最終回とします。

今回のテーマは「ホリスティック・サイエンスとリーダーシップ」です。

 

リーダーシップのステージについて

リーダーシップの定義は諸説ありますが、ここではいったん「影響力の拡大」とします。リーダーシップが拡大していくということは、影響力が広がっていく、ないし、深まっていくことと考えます。

リーダーシップの段階についても、これもまたざっくりですが、以下の4段階に整理します。レベルが上がれば上がるほど、影響力が拡大するとお考えください。

  1. 権威・権力が土台となるリーダーシップ
  2. 合理性が土台となるリーダーシップ
  3. ビジョンが土台となるリーダーシップ
  4. 源が土台となるリーダーシップ

 

1のリーダーシップは「社長だから」などの、肩書きが拠り所となるリーダーシップです。手軽に使えるリーダーシップですが、ほかの要素も併せ持っていないと影響力は弱くなりがちです。

2は言動や振る舞いに正当性を伴ったリーダーシップです。これは一見良さそうですが、カリスマ性には欠けたりします。「言っていることは真っ当なんだけど、どこかワクワクしない」というインパクトをもたらすのが、このリーダーシップの限界です。

3は、今主流のリーダーシップかと思います。ビジョンが原動力となるリーダーシップですね。今のリーダーシッププログラムのほとんどは、このレベルのリーダーシップ開発をターゲットにしています。

これも一見良さそうですが、リーダーの構想力の限界がリーダーシップの限界を作ります。

4のリーダーシップは、これまでのリーダーシップとは異なり、リーダーの何かに原動力がありません。

強いて言えばリーダーの「あり方」になるのですが、リーダー自身でさえ「自分以外の何かに従っている感覚」を抱くリーダーシップです。この「自分以外の何か」が源なのですが、これは人類が集合的に持つ要素を含むため、利害の対立や価値観の相違が乗り越えられるほどのインパクトをもたらすことができます。

このレベルのリーダーシップ開発アプローチで有名なのはU理論ですね。

そして「ホリスティック・サイエンス」は主に3~4段階のリーダーシップ開発に役立つと今回の体験から考えています。

 

ホリスティック・サイエンスと3段階目のリーダーシップ開発

ホリスティック・サイエンスで得られるものは多々ありますが、まとめると「視野の拡大・視座の上昇」です。現代科学が捨象した観点やセンスを取り戻すことによって、自分の視野が広がったり、世界と合理性だけを媒介にして触れてしまうことの限界に気づくことができます。

これまでの自分が信じていた世界観の変化に伴い、自分のビジョンにも変化が生じてきます。この体験が3段階目のリーダーシップを拡大するリソースになります。

エグゼクティブ層になるとリベラルアーツの有用性が説かれることがありますが、リベラルアーツを学ぶことの効用も、この「視野の拡大・視座の上昇」に近いものがあるのだと思っています。

 

ホリスティック・サイエンスと4段階目のリーダーシップ開発

さて、いよいよ4段階目のリーダーシップ開発についてです。ホリスティック・サイエンスでは、あらゆる現象・生命に宿るものについても探究します。それが、これまでも触れてきた「全体性」と呼ばれるものです。そして「全体性」は4段階目のリーダーシップで挙げた「源」とほぼ同じものだと考えています。

このセンスは、今の科学を超えていることもあり、測定や目に見える形での表現ができません。

僕が今回のセミナーでこの感覚を明確に掴んだのは「葉っぱの観察ワーク」において、葉から植物全体にながれるいのちを感じ取った体験と、前回のブログに記したダイアログの最中に言葉が降りてきた体験です。

上記のような全体性を掴む体験は、自己探究を深く行っていくことでしか辿りつけないと考えていました。しかし、今回のセミナーに参加して、外側を徹底的に観察することでも全体性に繋がることができることを体験を通じて理解できました。この点こそ「ホリスティック・サイエンス」の優れた点だと考えています。

世の中にある4段階目のリーダーシップ開発は、ほとんどが内省を伴うものです。内省は確かに必要なのですが、敷居の高さを感じさせたり、怪しさを感じさせてしまう面も無くはありません。そういう人にとっても、ホリスティック・サイエンスのような外界から入るアプローチであれば、取り組みやすいのではないでしょうか?

また、普段は内省アプローチを取っている人にとっても、外界の観察を通じたアプローチは異なる観点での内省を呼び込むことができるので有益です。これは僕だけの体験かもしれませんが、両側から自分というトンネルを掘っているような感覚を、今回のセミナーを通じて感じていました。

 

つまり、「ホリスティック・サイエンス」はまだまだ少ない4段階目のリーダーシップを開発するアプローチとしても有効ではないか?ということが今回の結論です。

もちろんまだまだ仮説であり、探究していく必要はある考えかと思います。僕自身もその必要性を感じていますので、ぜひこのテーマにご関心のある方はお声がけ頂ければと思います。

 

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