再現性が生まれにくい活動は、環境整備から始める

イノベーション
ijmaki / Pixabay

連休を活用して、アイディアのアウトプットを行っています。その際PCでアイディアをまとめている時と、紙とペンでアイディアをまとめる時と両方ありますが、やはり紙とペンを使った時の方が良いアイディアになると感じています。

これまでも何となくそう思ってきましたが、今日は紙とペンを使っている時に自分の中でどんな変化が起こるのかを観察してみました。

 

紙とペンを使うメリット1:集中力が増す

PC上での作業と比較すると、紙とペンでの時間は集中力が増すように感じます。PCは色々なことができてしまうので、少し気が緩むと別のファイルを見に行ったり、ひどいとネットサーフィンをしてしまいます。そうなると集中力が落ちて、結局「作り出す時間」というより「作業する時間」になってしまいます。

紙とペンの時間は、PCよりも気を散る要素が少なく、書くことへの集中が保ちやすいです。そうなると色々なアイディアが連鎖的に湧いてきて、結果として良いアウトプットに繋がりやすくなります。

 

紙とペンを使うメリット2:図解が容易

アイディアがまとまった時は、図で分かりやすく表現できる時でもあります。逆にまとまってない時はいざ図解してみようとすると、うまく描けなかったりします。本来描く前に分かるに越したことはないのですが、多くの場合、描いてみて始めて、自分の考えが曖昧であったことに気づかされます。

PCだとどうしても思いついてからアウトプットまでのロスがあるため、アイディアを素早く形にするのは難しいです。また、図を作っているうちにデザインや形に凝りだしてしまうこともあります。

 

紙とペンを使うメリット3:全身で考えられる

これがPCと紙とペンの最も大きな違いだと考えています。PCで作業をすると、なんだか頭だけで作業している感覚になりませんか?確かに手は動かしていますが、身体を使っている感覚にはなりにくいと、いつも感じます。

一方、紙とペンの時は、頭と身体の両方を使って考えている感覚がPCよりも高まりやすいと感じます。使っているのはPCと同じく手ですが、こちらは頭と手がダイレクトに繋がっているように感じられ、頭が主役の時には頭が主役に、一方、頭が疲れてきた時には手が主役にと、役割のスイッチが無意識のうちに行われているように思えます。

個人的にはこの無意識のスイッチ切り替え運動が、アイディアを生む力のひとつになっているように思えてなりません。

 

PCはあくまで整理のために使うもの

というわけで、PCはとにかく「整理」だけのために使うものと位置付けています。つい油断すると楽をしたいという怠け心からPCの前で唸ることをやってしまうのですが、今日、自分を観察しながらアウトプットをしていくことで2つのモードの違いがより明確になりました。

アイディア出しは紙とペンを使う。一方、PCを使うのはアイディアとアウトプットイメージが確定した後に、分かりやすく表現するためだけに使う。

インスピレーションそのものを高めることは難しいですが、インスピレーションが発揮されやすい環境を作ることはやろうと思えばできます。発想力やアイディアなど、再現性が効きにくいものは力そのものを高めるよりも、安定して発揮されやすい環境をつくることに注力した方が効果的なのかもしれません。

 

 

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