今、「暇と退屈の倫理学」という本を読んでいる。今日はその中の一節を紹介したい。
- 作者: 國分功一郎
- 出版社/メーカー: 朝日出版社
- 発売日: 2011/10/18
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 13人 クリック: 130回
- この商品を含むブログ (97件) を見る
『狩りや賭け事は気晴らしである。そして、「君は、自分がもとめているものを手に入れたとしても幸福にはならないよ」などと訳知り顔で人に指摘して回るのも同じく気晴らしなのだ。しかもその人は、先に見た取り違えのことなどを知った上で、自分はそこには陥っていないと思い込んでいるのだ。こういう人はもっともおろかだとパスカルは言うのである。』
これを読んで、思わずどきっとしてしまい恥ずかしくなった。まさに書いてあるようなことを自分がよくやっていると思ったからだ。こういうことを言ってしまった瞬間というのは、笑顔で対応されながらも、人がすっと引いていく。一見、善意でやっているようで、実は自分のためである所も、また怖いところだ。そしてそれに自分だけが気づいていない。
自分を戒める言葉に出会えて良かった。
コメント