なぜ人の成長ステージは「社会適合」→「自主創造」なのか

学習・成長理論

人の成長ステージは「社会適合」(リアクティブ)から「自主創造」(クリエイティブ)という順番を辿ると言われています。

言わんとしている事は分かるのですが、なぜすぐに「クリエイティブ」ではないのか疑問に思っていました。クリエイティブに生きた方が楽しいはずだし、幸せなはず。でもなぜその前にリアクティブを体験しなければならないのか、腑に落ちずにいました。

ずっと自問自答していて、最近少しずつその理由が分かってきました。なぜ人は「社会適合」→「自主創造」という成長ステージを辿るのか。それは「自分をマネジメントできる力を身につける期間が必要」だからではないでしょうか。

あくまで僕の見立てですが、いきなり「自主創造」のステージになってしまうと、自分自身をマネジメントできずに暴走してしまうのではないかと思います。本人は「自主創造」のつもりでも、それは自分の欲にコントロールされているだけという状態になってしまうということです。

そうすると、「社会適合」から「自主創造」へのシフトを作るための方略が見えてきます。一つは「社会適合」の世界にどっぷり浸かり自分をマネジメントする術を身につけること、二つ目は「社会適合」の世界の中で、欲と自分の心から来る真のニーズを区別し、真のニーズにエネルギーを割く事によって「自主創造」の割合を意図的に増やしていくことです。最後に、生命の危機にさらされることによって、自分の真のニーズに気づくという手段もありそうですが、危険過ぎるのであくまで奥の手かと思います。

僕は人の成長のプロセスは偶然ではなく、何らかの理屈や意図のもと、設計されていると思っています。体験と研究を重ねながらこのメカニズムを引き続き探究していきたいと思います。

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